体験談その⑩

ある日、父を京阪にある精神病院へ連れて行き、特別養護老人ホームへ帰って来た時の事です。

父と母と私が、父の居室で話をしていると、外のリビング(共有スペース)で若いヘルパー(1ヶ月前に父から暴行を受けたと主張しているケアワーカー)の信じられない口調が聞こえてきたので、リビングをのぞいてみると、カウンターに歩行が困難(歩行器が必要)な、お婆ちゃんが座っていました。

すると、若い男のヘルパーが、お婆ちゃんの場所から1メートル程、離れた場所に固定式の歩行器を置き、一切介助を行わずに、そのお婆ちゃんに対し、「おい!早よ、こっちに来い!早よ、せいや!もう、たまらんわ!お前、ええかげんにしてくれよ!」と、罵声を浴びせているではありませんか。

私は目と耳を疑いましたが、間違いなく、私の目の前で行われている光景でした。

これを見て、私は「やはり、父が言っている事が正しい、やはり、虐待は行われている」と確信し、盗聴を決意しました。その反面、今まで父の言っている事を家族でありながら、100%信じてあげる事ができなかった自身を責めました。父に泣きながら「お父さん本当に、辛い思いをさせてごめん」と泣きながら、謝りました。

そして、そのヘルパーが夜勤に就く事を事前に調べ、数日後の夕方に父の居室へ行き、ボイスレコーダーをセットしました。夕方5時頃です。

翌日、昼過ぎに、最訪問してボイスレコーダーを回収しました。

すると父は「昨日はすごかった、今までで一番すごかった。つらかった。でも、耐えた。」と泣きながら、虐待を受けた事実を訴えてきました。

私は「よし、わかった。家に帰って直ぐにこのボイスレコーダーを確認するからな」と言い、急いで帰りました。

ボイスレコーダーを聞いて、耳に飛び込んできた音、それは、まぎれもなく、虐待でした。

次から次へと耳に飛び込んでくる虐待の生生しい音、今から、このヘルパー殺しに行こうか!とも思いましたが、泣きながら最後まで音源を確認しました。

その日の夜から明け方に掛けて、パソコンに向かい、テープ起こしを行い、朝一番で鶴見警察署へ被害届を出しに行きました。

体験談その⑪へ続く

体験談その⑨

ある時(虐待が発覚する1ヶ月前の話)、特別養護老人ホームより、「お父さんが職員に暴行を行い、職員が怪我をしました。直ぐに来所して下さい」との連絡がありました。

当然、父は身体障害者1級、要介護5ですので、職員へ暴行なんて全く信じていませんでしたが、とりあえず、特別養護老人ホームへ行きました。

すると、また、「カンファレンス」となっていました。

施設長が、被害者となった男のヘルパーの介護日誌を一方的に朗読し始めました。以下の内容です。

施設長「○月○日月曜日、20:00に主(父)より、『しょんべん』と訴えがあり、対応していたところ、主がいきなり『あぁ、暴れたい』と言いながら、体を激しく動かしていた。ケアワーカーより『どうしたんですか。落ち着いて下さい』と声を掛けると、主は『若僧にそんなこと言われたくない。殺したろか』とかなり興奮されていた。ケアワーカーが一度居室を出て行くとすぐにナースコールが鳴らされた為、主の居室へ訪問したところ、主より『ちょっと俺を起こしてくれ』と訴えがあったので、ケアワーカーより『今はちょっと危ないので、落ち着いてからにしましょ』と声を掛けると、主より『うるさいねん。お前どうなるかわかってるんか』と言って、主の左手で左のベッド柵を持ち、暴れだした。そのとき、その柵がケアワーカーの右鎖骨辺りに直撃した。ケアワーカーより、その柵をベッドの元の位置へ直していたところ、主にケアワーカーの胸倉をつかまれ、主より『殺すぞ』と言われた。その時、主にケアワーカーの右首筋をつかまれ、右首筋に、みみず腫れが数本できた。その後、同僚当直者へ連絡して対応していただく。」

更に施設長が、以下の点について一方的に訴えてきた。

・上記の出来事については、昨日起こった事実であり、問題行動と捉える。
・現在、主がどんな理由で柵を投げたり暴れたりしたかは不明。
・ただ、その理由がわかったとしても、昨日の主の行動が合理化されることはない。
・昨日、主が柵を投げたことにより対応したケアワーカーが怪我をしていることは事実。本人(ケアワーカー)には、本日、病院へ行くよう伝えている。仕事中の怪我であり、労災保険適用範囲である。
・主の暴力によって、主は加害者となり、ケアワーカーが被害者となっている。ケアワーカーが被害届を出すかどうかについては、ケアワーカーが決めることであり、雇用者側が決めることではないし、止めることでもない。
・主の行動が刑事罰の対象になるかどうかは、私たち施設職員が判断するものでなく、司法にゆだねられる。
・主のこのような行動があったからには、私たちの施設で主を介護させてもらえない。
・主のこのような行為が病気によるものであれば、治療してもらう。性格によるものであれば、専門的なところを移るなどして下さい。

ここまで、一方的に訴えてきた施設長に対し、私は「今までの施設長の話は、ケアワーカーの介護日誌に基づいている物であり、父への事情聴取は行って頂きましたか?」と尋ねました。

すると、施設長は「いや、聞いていません」との事。

私は続けて「本人への事情聴取をせずに、ヘルパーだけの情報を元に出て行けとは、おかしな話ですよね?普通、こういった場合は両者に事情を聞くのが普通でしょ?」と尋ねました。

すると、施設長は「事情を聞いたところで、この暴力は正当化できないんです。当施設の職員が記載した記録が信用できないのであれば、警察に届けて事実をみてもらう。記録が信用できないような施設に、なぜ入所されているのか?」と、父に事情聴取をしていない事に、悪びれた素振りも無く。逆に開き直った感じで話をすり替えてきた。

同席していた母が「今、話に上がっているケアワーカーは、父に対して『俺は警察に2回行ったことがあるから、もう何も怖くないぞ!』と言い、イスを蹴ったり、机を蹴ったりしていると父が訴えていましたけど、そのケアワーカーに何か問題があるのでは?」と尋ねました。

すると、施設長は「そういうことであれば、大阪府に虐待防止委員会というところがるので、相談に行ってもらったらいいです。ただ、昨日の主の行動については、正当化されません。今後どうされますか?」と、『カンファレンス』状態で、自分達の決めた事は、どうしても曲げない様子。

またまた、水掛論みたいな話になったので、とりあえず「父を一度掛かりつけの精神科で診てもらいます」と言い帰宅しました。

そして、帰宅して間無しに、施設長より私に「怪我を負ったケアワーカーが、謝罪をしてくれるのであれば、許すと言っていますが、どうされますか?」との電話がありました。

私は「父はやっていない」と確信していましたが、このまま謝罪するだけで、退所しなくて済むのならと思い「わかりました、明日お詫びにお伺いさせて頂きます」と返答をした。

そして、翌日、怪我を負ったとされるケアワーカーと初対面。

私より第一声、「父が本当に申し訳ないことをしました。申し訳ありません」とお詫びを言い、持参した菓子折りを差し出しました。

すると、ケアワーカーは「なぜ、昨日、すぐに謝罪してくれなかったんですか?」と尋ねてきた。

私は「父は身体障害者1級で要介護5で職員に手を出すなんて信じられなかったし、施設長からは、父の事情聴取もせずに介護日誌だけを鵜呑みにして父が暴れたと言われても信じられなかったからです。また、家族が父を護らなかったら、誰が父を護るのか?という、家族として普通の感情もありました。」と訴えました。

すると、ケアワーカーは「僕の記録の書き方が不十分やったということですか!」と怒り出し、部屋を飛び出していきました。

変わりに施設長が部屋に入ってきた。

施設長は「今日は何をされに来たんですか?」

私は「謝罪をしにきました」と訴える。

施設長は「本人は謝罪されたと思っていないようですが。やっぱり退所されませんか?」と迫ってきた。
更に施設長が「うちらは、24時間365日面倒を見ているんですよ、だけど、あなたは何ヶ月に何回面会に来ます?そんな人に、なんで、お宅のヘルパーに虐待を受けてるなんて事を言われないといけないんです?警察に被害届をもう出しますわ!お父さんの場合は精神病じゃないんです。人格障害なんです。秋葉原の事件で捕まった犯人は、何で捕まったか解ります?普通、精神病だったら逮捕できないんです。だけど、彼が逮捕されたのは精神病ではなくて、人格障害なんですよ!人格障害は責任能力があるんですよ!だから逮捕できるんです。何を根拠に虐待があるなんて事を言えるんですか?口では何でも言えますよ!少々の事は目をつぶりますから面倒を見てくださいとか言うのであればわかりますけどね・・・」と、完全に父の人権を無視し、父を侮辱する発言を、この施設長は並べ立てました。

私は、施設長のこの発言には、本当に傷つきました。

しかしながら、ここでこちらの意見を言っても、退所を迫られるだけなので、「退所するにしても、次に入所できる場所が見つかるまでは、継続入所させて頂けませんか?精神科で診てもらい、強い薬を医者にお願いして出してもらいますので、お願いします」と言うと。

施設長は「はい、わかりました」と、話が終わりました。

その1ヵ月後に「ある時、信じられない光景を目の当たりにしました。」の話がありました。

体験談その⑩へ続く

お詫び

申し訳ありません。

時系列的に一つの体験談が抜けていましたので、体験談その⑧で掲載していました「ある時、信じられない光景を目の当たりにしました。」の話は、体験談その⑩とさせて頂きます。

体験談その⑧


特別養護老人ホームでのカンファレンス。

私は「2階に居る時は、父から電話が掛かってこなかったが、5階に移ってから毎日の様に掛かってきて、助けを求めてくるが、職員の対応が変わったのか?2階の時と同じ対応はしてくれないのか?」と尋ねる。

特別養護老人ホームの女ソーシャルワーカー(虐待音源に登場してくる女)が「そういう事を主張されるのであれば、今から5階から2階へ降りますか?ただ、大幅に利用者の居室移動を行い、職員の配置も変更しているので、先日までの環境とは異なってしまいますが、いいですか?」と反論調に返してきた。

私は「そんな事を言っているのでは無い!2階に居る時と同じ対応はできないのか?と聞いている!」と訴えたところ。

特別養護老人ホームの女ソーシャルワーカー(虐待音源に登場してくる女)が「私たちは、ちゃんと介助をしている。現在、お父さんが車椅子に乗っているのも私たちが介助したんです」と言ってきた。

なんか、水掛け論みたいな話になっているのを察してか、特別養護老人ホームの主任が「お父さんの言う通りに近づけるように努力します」と言ってきた。

この日は、これで終わる。

信じられないと思いますが、その後、約1年間、特別養護老人ホームの職員の対応は変わらず、父からの助けの電話は続きました。

私はこの1年間、本当に悩みました。「父が本当の事を言っているのか?特別養護老人ホームが本当の事を言っているのか?」

様々な方に相談しましたが、「施設とよく話し合いをする事だ」と同じ様な、解決にならない返答ばかりでした。

その間、父には「もう少し我慢してな」「ヘルパーさんも大変な仕事やからな」「100人近くの入所者が居るからナースコール押しても直ぐには来れないよ」「人間、誰でもイライラすることあるやろ」「とにかく、ありがとうの感謝の気持ちを言葉に出していこう」とあらゆる言葉を使って、父をなだめていました。

そんな事を1年間続けていた時でした。

ある時、信じられない光景を目の当たりにしました。

体験談その⑨へ続く
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ちなみに当ブログはリンクフリーです

多くの施設や事業所で、このブログを虐待防止研修資料としてご活用いただいています。ご自由にお使い下さい。

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